名古屋大学大学院 機械航空系 院試体験記
こんにちは。
三重大編入体験記や岐阜大学入学したのちの生活、編入の勉強方など下書きを書いたままで公開できてない記事がたくさんありますが...
大学院について研究室配属が決まり、一区切りつきましたのでまとめてお話ししたいと思います。
結果を先に伝えると、
2026年4月から
名古屋大学大学院 マイクロ・ナノ機械理工学専攻 モビリティシステム研究室(鈴木達也先生)
に進学することとなりました。
モビリティシステムなら機械システム工学専攻じゃないの?とか
なんで第一志望に編入したのに院を外部受験?など疑問はあると思いますが、
名大機航の入試についての話の方が需要があると思うので、
私個人の事情はのちのち説明したいと思います。
はじめに
この記事を書く以前、研究室の後輩のために「名大機航院試マニュアル」「名大院試出題傾向分析」という院試についてかなり詳しく書いたものを作成しました。
院試マニュアルは詳しく書き過ぎて26000字の長文になってしまったので、
この記事ではそこから抜粋した情報を載せていきます。(Geminiに要約してもらいました)
詳細を知りたい方は2026年4月以降ならモビリティシステム研究室に見学に来てもらえればお話しできると思います。(鈴木先生の許可があればですが)
入試の概要
機械・航空宇宙工学は機械システム工学専攻(66 名) 、マイクロ・ナノ機械理工学専攻(36 名)、航空宇宙工学専攻(38 名)の3専攻があり、試験問題はすべて共通です。
受験前に第1~3希望まで選択をし、研究室は専攻に関係なく選択することができます。
また、第1希望の専攻に合格することができなくても、機械・航空宇宙工学全体の定員(受験者の上位 140 名)に合格することができれば、第 2,3 希望の専攻に進むこととなります。
専攻、研究室の希望は当日の試験の成績で決まるので、完全順位制です。
今年度からは、教員ごとに希望を出す制度となったので、第1~36 希望まで順番を決めて提出することとなりました。
試験科目
専門科目:熱工学(熱力学+伝熱工学)、流体力学、振動工学、制御工学(古典+現代)、材料力学
専門科目は3問選択します。
各科目の配点は公開されていませんが、TOEIC の平均点は 760 点ほどだと思います。
院試では点数開示を行うことができないので正確な点数は分かりませんが、当日の試験の感触から点数の予想を載せておきます。参考にしてください。
基礎科目
微分積分 5 割、線形代数 10 割、常微分方程式 10 割、ベクトル解析 10 割
専門科目
振動工学 5 割、制御工学 5 割、材料力学8割
本番では基礎科目がめっちゃ解けましたが、過去問の練習でこんなに上手くいったことはありませんでした。得点率は年度によって変わると思いますが、6割取れれば合格できると言われています。
航空宇宙工学専攻や人気の研究室に行くならば、さらに高得点をとる必要があります。
各科目の勉強法
得点源になりやすい順に説明していきます。
ベクトル解析
ベクトル解析は出題傾向が安定しており、計算ミスに注意すれば確実な得点源にできる科目です。学習はマセマの講義本と演習本を軸に進め、解説の薄い「方向微分係数」などはYouTube動画で補うのが効率的です。
前提として微積や線形の知識が不可欠であり、特に重積分や線積分の習熟が求められます。合格の鍵は、ガウスやストークスの定理を駆使して計算を簡略化する力を養い、頻出の解法パターンを確実に身につけることです。
解法パターンの暗記が鍵となる科目です。型を見抜ければ単純な計算問題になるため、マセマの講義・演習本を反復し、非同次二階線形などの頻出型を確実に習得しましょう。
本番ではヒントが出ることも多いですが、複数の解法から「最も早く正確に解ける道」を自力で選ぶ力が重要です。演習不足なら『編入数学徹底研究』での補強も有効。一度覚えた型を忘れないよう、定期的な復習を継続すれば、安定した得点源になります。
抽象的で敬遠されがちですが、振動・制御工学の基礎となる重要科目です。マセマで基礎を固めた後、『編入数学徹底研究』で「固有ベクトルに0を含めない」等の定義や、受験生が陥りやすいミスを精査しましょう。
演習は『編入数学過去問特訓』のA・B問題が有効です。ジョルダン標準形や最小二乗法などの発展内容は、ネット(ももやまうさぎ塾等)を併用して補完し、単なる計算練習に留まらない本質的な理解を目指すことが高得点への近道です。
範囲が広く傾向も流動的なため、運に左右されやすく満点が狙いにくい科目です。他科目の土台となるため最優先で取り組むべきですが、深追いは禁物です。本番では計算量の多い難問を「見切る」冷静な判断力が試されます。
学習はマセマを軸に基礎を固め、頻出の積分計算や公式を維持する復習を徹底しましょう。完璧主義に陥って時間を浪費せず、確実に解ける問題で得点を積み上げる戦略的な姿勢が合格には不可欠です。
基礎科目総評
難易度や傾向が激しく変動するため、マセマ等の教科書を導出から読み込み、未知の問題にも動じない「本質的な基礎力」を養うことが最重要です。
その後は過去問15年分を2周目安で解き込み、院試特有の表記や時間配分に慣れましょう。最初は時間が足りず焦りますが、演習を重ねればスピードは自然と上がります。基礎の徹底理解と圧倒的な演習量こそが、不測の事態に左右されない安定した得点源を築く鍵です。
熱工学
熱力学はマセマを軸に、頻出である熱力学関数まで対策しましょう。全微分の知識が必要なため微積を一通り学んだ後の学習が効率的です。マセマで手薄な開いた系は工業熱力学の参考書で補強が必要ですが、名大はモル基準の出題が主である点に注意してください。
伝熱は熱伝導・熱伝達が範囲で、今までは小テストのような基礎的な内容しか出題されていません。伝熱は難しくすると深い範囲まで出題できてしまうので、院試ではフーリエの法則ぐらいしか出ないと思われますが、今後難化する可能性もあります。
機械力学
近年難化傾向ですが、出題パターンは一定で得点源になります。多自由度系や、減衰・一般化力を含むラグランジュの運動方程式までが範囲です。鍵は「正確な運動方程式の立式」で、最初を間違えると全滅するため徹底した演習が不可欠です。
YouTubeの「デルタ先生」で現象を理解し、名大の授業演習に準拠した培風館の教科書で基礎を固めましょう。余力があれば『基礎演習機械振動工学』で多様な立式パターンに習熟するのが得策です。
制御工学
2021年から現代制御が追加されましたが、全体的に出題はパターン化されており得点源にしやすい科目です。学習は授業資料と名大の演習を主軸にし、制御の教科書はだいたいの本が難しいので辞書的な活用に留めるのが効率的です。
特に古典制御のブロック線図処理は、ミスが全滅に直結するためYouTube「電気の小部屋」等で完璧に習得しましょう。現代制御の演習不足は過去の航空宇宙専攻の問題で補完可能です。難問は見切り、定石を確実に解く力が求められます。
材料力学
傾向が安定している一方、専門科目の中で唯一「計算力」が求められる科目です。解法は定型ですが、膨大な計算を時間内に正確に終えるスピードが求められます。
学習は名大の荒井教授の著書を軸に、薄肉構造やモールの応力円まで対策しましょう。座屈は優先度低めです。計算の煩雑さから他科目が解けなかった時の保険に回す戦略も有効ですが、選択するなら「速く正確に解き切る力」を徹底的に磨く必要があります。
専門科目総評
近年は初見の用語や設定が増え難化傾向にありますが、対策の軸は「基礎習得後の過去問演習」で不変です。材料力学を除き計算量は比較的少ないため、計算技術よりも「物理現象の正しい理解(考え方)」が合否を分けます。
本番では、初見の難問は他者も解けないと割り切り、既視感のある典型設定を確実に完答する力が重要です。基礎を盤石にした上で過去問を徹底し、頻出パターンを完璧にすることが、不安定な傾向下での安定した得点に繋がります。
院試勉強全体のアドバイス
院試合格の要諦は「徹底した環境作り」と「過去問中心の戦略」です。まず、研究室を拠点に「行けば勉強する」ルーティンを確立し、不明点は仲間に即質問できる体制を整えましょう。習慣の定着には約1ヶ月を要するため、早めの着手が肝要です。
参考書は図書館を賢く利用しつつ、直前期の争奪戦を見越して早めに確保してください。
また、出願は面接の待ち時間を最小限にするため、受付開始直後に行うのが得策です。
学習の核となる過去問は、基礎習得後に15年分程度を目標に解き込みます。「1問解くごとに即見直す」習慣で計算精度を高め、自作のまとめノートを作成して知識の定着を図りましょう。
直前期に過去問が解けるようになっても油断は禁物です。詰め込んだ知識は抜けやすいため、最後まで基礎の再確認を継続してください。生成AI等も駆使して「納得できる解答」を自力で作り上げ、本番を見据えた時間配分の練習を積むことが大切です。
以上、Geminiに要約してもらいました。AIっぽい言い回しが多いですが、内容は私の書いた原文と同じです。
参考書について
基礎科目はマセマを完璧にすれば大丈夫。流し読みするのではなく、説明や証明まで理解できるまでしっかり読み込みましょう。証明問題も出題されたことがあります。
マセマって初心者向けじゃね?とか、もっと難易度の高い参考書のほうがためになるのでは?と思われるかもしれません。研究室の先輩から、マセマ使うといいよーって言われたとき私も初めはそうでした。
でも、マセマの内容が完璧ならば過去問の大部分は解くことができます。
マセマを読んで、余裕だよって人は過去問をやれば十分だと思います。
有名な「機械系大学院への四力・制御問題精選」は使っていません。問題が難しすぎると思います。(でも、この本に載ってたジュールトムソン係数の問題が本番で出題されたから勉強しとけば解けたかも…)
5600円もするので図書館で購入リクエストをしておき、過去問が解き終わったら借りようと思っていました。しかし、7月後半から院試終了まで借りた人がずっと返却をせず延滞していたので私は使うことができませんでした。(笑)
図書館はこういうリスクもあるので、お金に余裕がある人は思い切って購入したほうが良いかもしれません。
面接
面接は形式上行うだけのものです。私は
志望動機
試験のでき
他大学の受験状況
希望の研究室に入れなくてもいいか
しか聞かれませんでした。
5分ほどで終わりました。
専攻ごとに面接室が一部屋しかなく、専攻の先生たち全員が面接室にいるので一人当たりの時間は短いです。特に変な質問はされないと思います。
(院試の点数が悪いと内部生でも容赦なく不合格にされます。本当に当日の試験の点数のみで判断してるのだと思います。鈴木先生も試験の点数が高ければうちに入れると言っていました。)
研究室配属
研究室配属は 10/10,12/17,1/6 の 3 回行われました。
私は 1 回目の配属で第 3 希望の砂田研(宇宙航空機運動システム工学)、第 2 回目の配属で第 2 希望の鈴木研(モビリティシステム)となりました。最終結果は鈴木研でした。
結局、配属は鈴木研となりましたが、院試前の見学から何度かお世話になった砂田研の先輩に配属結果とお礼の連絡をしました。見学の際、どの研究室でも鈴木研が一番人気で入るのが難しいと言っていたので私が第 2 希望にしていた鈴木研に配属されたのは意外でした。
今年から教員別で配属になったので長谷川研が人気になったのかな?(知能ロボット学研究室は先生によって研究テーマが全く異なるので。)
私は長谷川研に入るつもりだったので、マイクロ・ナノ機械理工学専攻を受験しましたが配属は鈴木研となったので、鈴木研で唯一のマイクロとなってしまいました。(他は機械システム) 一応、私はマイクロに友達がいますが、合格した専攻と異なる研究室に配属されてしまうと入学後に困るかもしれません。(授業課題を一緒にやる友達が研究室にいないので)
感想
最後に院試に関しての感想を述べようと思います。
私が院試で受験したのは名大の機航だけです。岐阜は日程が被っており、受験することができませんでした。岐阜にかかわらず中部地方の国立大学はほとんど試験日が被っています。
東京科学大学(東工大)や電通大ならば受験することが可能ですが、名大の試験科目に追加して勉強しなければなりません。
名大は全国の機械系の院と比較して四力学+制御が必答ではないのが珍しいです。
私のような流体力学弱者にとってもやさしい受験方式になっています。(というか、名大の流体は誰も選ばないと研究室の先輩が言っていた。)
流体を除いた熱力、振動、制御、材力の4つを勉強しておいて、そのうち一つは本番で試験問題を見てから難しそうなのを捨てればいいので気持ちも楽になります。
私は一番得点源になると思っていた熱力が難しすぎて、本番では材力に変更しました。
また、数学に関しては複素関数やフーリエ解析を勉強しなくていいところもうれしいです。
TOEICの得点率が他大学よりも異常に高いのが難点ですが、他の旧帝大の機械系院に比べて勉強のハードルはかなり低いと思います。
配属希望の研究室の教員に対して受け入れ許可の事前面談も不要ですし、完全点数勝負です。
優秀な人ならば外部生の受け入れも積極的に行っているので、名大機航で研究したい!という熱意のある人はぜひ挑戦してみてください。
受験当日編 岐阜大学 工学部 機械工学科 知能機械コース
こんにちは今回は受験当日編
岐阜大学 工学部 機械工学科 知能機械コース
について書いていきます。
はじめに簡単な自己紹介をしておきます。
現在 公立大学 機械科 2年
岐阜大学 工学部 機械工学科 知能機械コース 合格
三重大学 工学部 総合工学科 機械コース 合格
福井大学 工学部 機械システム工学科 ロボティクスコース 出願のみ
岐阜大学の編入試験は毎年、6月の第3土曜日に実施されます。(今年は6月17日)
試験内容
・専門科目(材料力学、機械加工、機械力学、流体力学、熱力学、制御工学)
・面接(口頭試問を含む)
受験する年によって変わるかもしれないため、岐阜大学の募集要項を確認するのがよいと思います。
当日
岐阜大学までは実家から電車とバスで1時間半ほどで着くため、当日の朝出発しました。岐阜大学には8:00に到着しましたが、到着したのが早すぎて誰もいませんでした。


私は、春休みに岐阜大学へ下見に行っていましたが、バスが到着時刻の15分ほど遅れて大学に到着しました。岐阜大学行のバスは時刻表の時刻より遅れることがよくあるらしいので、早めに到着するよう計画するのがよいと思います。
岐阜大学のバス停から工学部の入り口まで歩くと、入り口に編入試験の案内があり、8:30まで中には入れないようでした。外にイスとテーブルがあったので、荷物を置いて座って面接の資料を読んでいると、他の受験生らしきスーツを着た人が少しずつ集まってきました。
8:30になり、受験者控室に入りました。大学らしい大きな教室に入ると、黒板に
TOEICのスコアシートの返却希望届を出願時に提出した人は工学部学務係まで取りに来てください
と書いてあったので学務係まで行きました。
私はTOEICを610点で提出したのですが、スコアシートを返却してもらうときにチラッと見えた他の受験者のスコアが680点だったので少し青ざめました。
受験者控室に戻り、自分で解いた過去問の解答の間違えた場所の再確認をしていると、9:00頃に他の受験生がたくさん入室してきました。
他の受験生は同じ高専の友達と来ているようで、数人で集まって勉強したり、話したりしていました。広い教室だったので散らばって座っており、他の受験生がどんな参考書を持っているのかはわかりませんでした。
9:10になると案内係の方が来て、荷物を持って学力試験室へ移動するように指示されました。
学力試験室は各学科ごとで分けられており、受験者控室と同様の広い教室でした。
受験番号の書かれた座席表を確認すると、機械コースの受験生は数十人いましたが
知能機械コースの受験生は私を含めて2人だけでした。
例年、知能機械の受験生は5~7人のうち半分が合格していたので、内心ガッツポーズをしていました。(後に絶望する…)
自分の受験番号が書かれた席に座り、荷物を整理すると、すぐに試験監督の先生が来て試験の説明が始まりました。学力試験室に入ってからは勉強できる時間はありませんでした。
数学 (9:30~10:20)50分
問題用紙を開いてびっくりしました。過去3年間と比べ出題方式が少し変化していたのです。
数学は毎年、大問1が線形代数、大問2が微分積分となっています。線形代数は大問に独立した小問が数個あり、微分積分は微分が独立した小問が数個、積分が誘導付きの小問数個です。
しかし、今年の線形代数は大問1つに大きな問題があり、それを誘導付きで解かせる出題でした。
しかも、2014年に出題されたことのある3行1列の行列と漸化式を組み合わせた問題でした。
私は過去問で類似問題の解答を見たとき、「これは最後まで解ききれないし、たぶん出題されないな」という勝手な予想をしていました。
が、その予想は大外れし、線形代数はその1問のみでした。
(余談ですが…2行1列の行列と漸化式を組み合わせた問題は岐阜、三重ではしばしば出題されています。3行の場合よりは簡単に解けるので、練習しておくと良いと思います。)
やばい!と思い、すぐに大問2を先に解くことにしました。
大問2も例年と少し変化していました。微分の問題が簡単な問題となり(偏導関数を求めるだけ)積分の問題も小問での誘導が少なくなっていました。
積分は毎年よく出る計算問題で、前問で文字を含んだ不定積分を求め、最後にそれを利用して定積分の計算をする問題でした。
しかし、積分の計算がかなり厄介で、きれいな答えが求まらず、計算ミスしていないか確認しているうちに、30分を費やしていました。
岐阜大学の募集要項の合否判定基準の一つには
総得点が合計点の50%未満の者は合格対象としない
とあるので、線形代数を全く解かないのはまずいと思い、残りの20分で大問1に取り掛かりました。
しかし、焦っている状態でほぼ初見の問題が解けるはずもなく、
積分の計算チェックをした方がよいのではないか
線形代数を1問でも多く解くべきではないか
などと雑念が頭の中をぐるぐる回っていました。
残り時間が5分になったとき、大問1の⑶のみは前問の結果を使わずに解けることに気づき、残り時間をすべて⑶の計算と見直しに費やし、数学が終了しました。
正直、この時点でかなり落ち込んでいましたが、周りの受験生の会話を聞くと、大問1、2ともにあまり解けていない様子でした。
次の試験までは25分ありましたが、お手洗いを済ませて試験室に戻ると、試験監督の先生が準備をしていたので勉強する時間はあまりありませんでした。
専門科目は私の得意な制御工学が過去2年間、出題されていたため、今年も出題されることを願い、気合を入れました。
専門科目 (10:45~12:50)80分
試験開始前に配られた解答用紙を見たとき絶望しました。大問1の解答欄に「長所、短所」と書かれた欄があったのです。これは、私が出題されないと予想していた機械加工の問題が来てしまったと悟りました。
専門科目の解答方法は一部答えのみを解答し、他は全て導出過程の記述も必要です。(過去問を解く際は記述の練習をした方がよいです!)
例年、大問3つの構成となっています。
今年の出題は制御工学が出題されず
大問1:機械加工、材料力学
大問2:流体力学
大問3:機械力学(振動工学)
でした。詳しい内容は後述します。
大問1は問1が機械加工、問2が材料力学でした。例年、大問1は材料力学が2問出題されていました。SFD、BMDを求める問題が過去3年で2回出題されていたため、かなり演習を積んでいましたが、出題されませんでした。
問1の⑴は大学1年の時に習った工業材料の知識をなんとかひねり出し答えましたが、⑵は何を言っているのか分からなかったため白紙のままにしました。(切削加工に及ぼす長所短所を答えよ…みたいな問題だったと思います。)
問2の材料力学はひずみの問題でした。引張り、圧縮も演習を積んでいましたが、ひずみに特化した問題をどの参考書でも見たことがなかったので完全に初見の問題でした。
しかも、真ひずみの公式をきちんと覚えていなかったので、公称ひずみとうろ覚えの真ひずみの公式で解答し、後半は白紙にしました。
大問2は流体力学でよくある管路とU字管マノメータの問題でした。⑴⑵で水平の時、⑶で傾けたときの変化を答える問題です。参考書によく似た問題があったので、15分ほどで解き終わりました。
大問3は機械力学(振動工学)で結構な問題量でした。問1は円環に複数の質点をつけた系の固有振動数を求める問題でした。よくありがちな問題ですが、力のモーメントを求めるための幾何学的処理が厄介でかなり時間を費やしてしまいました。
問2は初めに減衰のない振動を解かせて、後半で減衰のつく問題でした。私は、減衰ありの振動は制御工学ではかなり演習していましたが、振動工学は自由振動しか演習していなかったため、後半は問題が求めている値の公式さえ分かりませんでした。
後半の部分は制御工学の求め方でゴリ押し、記述しました。その後、見直しをしたり、材料力学をなんとか解けないか、と考えているうちに時間切れとなりました。
解答回収後、周りの受験生が機械加工や振動工学の話をしているのを聞いて、もうだめかもしれない…と絶望していました。
受験者控室に移動し、昼食を食べながら岐阜大学の機械工学科に進学した高校の同級生に「落ちたかもしれない…」という連絡をすでにしていました。
面接 (13:00~)
13:00になると試験室に担当の先生がきて面接の説明が始まりました。紙で用意した資料は見ることができましたが、携帯電話は電源を切り、待機中は使わないように指示されました。
担当者に受験生が二人ずつ呼ばれ、面接室に入っていく方式でした。私は知能機械コースでは1番でしたが(2人しかいない)面接に呼ばれるまで40分待っていました。
待機中は自分で用意した面接の原稿を確認したり、リラックスするようにしていました。
自分のひとり前になると担当者に面接室の前で荷物を持って待機するように言われ、ついに私の番が来ました。
面接室に入ると教授が3人座っており、イスが2つと机が置かれていました。イスに荷物をおいて受験番号と名前を言うように指示されました。
面接で聞かれた内容は以下のことです。
志望動機
なぜこの研究(志望動機の)をしたいのか
なぜ現在、在学している大学に進学したのか
何にこの研究(志望動機の)をどのように応用、実現できそうか
最近気になった科学(機械)のニュース
大学で何をしたいのか、具体的に
自己アピール
併願校
面接官の先生は全員が質問してきました。緊張してあたふたしてしまい、先生が話出そうとしているところに言葉を重ねてしまったりしましたが、ほとんど予想していた質問だったため、すらすら答えることができました。
しかし、大学で何をしたいのかという質問の答えは何も考えておらず
岐阜大に高校の同級生がいるため一緒に勉強したい
という、わけのわからない回答をしてしまいました。
そこで、なにをしたいのか具体的に説明してほしいと言われ
新しい友達や研究室の同級生と勉強会を開きたい
という、さらにわけのわからない回答をしてしまいました。
ちなみに、募集要項には口頭試問を含むとありましたが、私の面接では口頭試問は実施されませんでした。
帰り道では、
試験も面接も微妙だったし絶対落ちた…
なんとか合格していてくれないか…
三重も同じ難易度だったらどうしよう…
などと同じことをずっと考えていました。
しかし、1週間半後には三重大学の試験が迫っていたため、次の日には気持ちを切り替えて三重大の試験勉強に全力を尽くすことを決意しました。
三重大学の受験当日編は後日、お話ししたいと思います。
合格発表(7月3日)
岐阜大学の合格発表は三重大学の試験後、福井大学の試験前に発表されます。岐阜大学に落ちた場合、福井大学まで受験に行かなければならないです。正直、三重大学の試験がかなり手ごたえがよかったため、三重大に行く気持ちが強くなっていました。
福井まで行くのは大変だけどしょうがないと思いながら、移動の日程を立てていました。
合格発表の日はお昼まで大学の授業がありましたが、どうせ落ちているだろうという気持ちでいたので、普段通りの気持ちで家に帰り、正午になったところで岐阜大学のホームページが更新され、番号を確認しました。
知能機械コースの欄を見ると私の受援番号がありました。(合格者は私のみでした。)おどろいて飛び上がりました!
家族、地元の友達に連絡しているうちに、合格したんだという実感がわいてきて涙がでてきました。
連絡を見た地元の友達がすぐに電話をかけてきてくれて、合格を祝ってくれたのでとてもうれしかったです。
次の日に、岐阜大学から合格通知書と入学意向調査書が届き、入学するということで、岐阜大学へ郵送しました。
入学意向調査書の締め切りは8月4日までの1か月となっているので、他に併願する人にもかなり優しい仕様です。
以上が岐阜大学 受験当日編となります。最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回は、三重大学 受験当日編となりますので、読んでいただけると嬉しいです。